「あさが来た」の原案は、主人公“あさ”のモデル・広岡浅子さんを描いた
古川智映子さんの「小説 土佐堀川」です。

「小説 土佐堀川」は近代日本の夜明けに「おんなの時代」を先どりしたスーパーレディが
生き生きと描かれ、銀行、鉱山を事業の柱に据え、日本女子大学、大同生命の創立にも
かかわった、さっそうたる女性の一代記。
大きく動く時代そのものよりも、そこで嫁ぎ先の稼業を守るために我が身を捨てて
闘い抜いたひとりの女性のほうがはるかに壮大であったことを、読者は読み終えて
深く感じ入ることであろう。 と解説にあります。

この小説について作家の宮本輝氏は「読んでいて溜息をつくほどのひとりの女性の
一念の凄さ、そして鬼気迫る行動力!」と述べています。「小説」と銘打ってはいますが
浅子の生涯を丹念に追ったノンフィクションノベルに近いと思います。

著者は埼玉県所沢市在住の作家、古川智映子(83)さん。
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         出典:www.sankei.com
これまでに8冊の単行本を出しており、歴史に埋もれた女性ヒロインを取り上げた作品が
多いことで知られています。資料をたんねんに調べ、その上で創作する。
これまでにヴィクトル・ユゴー文化賞等を受賞されてます。
「小説土佐堀川」はそんな歴史小説家、古川さんが56歳で出した第1作です。

「朝ドラに取り上げられるなんて。しかもずいぶん前に書いた本ですから。
びっくりしています」と本人が言う通り、「小説土佐堀川」は、図書館の片隅に
埋もれているような存在でした。
しかし、この小説は広岡浅子さんの残された資料も少なく、取材が難航する中、ゆかりの
人達への聞き込みなど、ていねいに調べ上げ、5年以上の時間をかけて完成させました。

古川さん自身、32歳で家庭が破綻。どうやって生きていったらいいのか。
呆然(ぼうぜん)自失の時期をへて、何か自分なりのものを書きたいと
切望するようになり、激動の時代を自らを信じ力強く生き抜いた広岡浅子のことを知り、
取材を始めてから5年後に書きあげました。
苦労して書き上げた本物の小説は時代を経ても輝きを失うことなく、NHKプロデューサー
の目にとまるのも必然だったのではないでしょうか? まさに“びっくりぽん!”です。

「あさが来た」はヒロイン役を務める波瑠さんや、モデルとなった小説の原作者である
古川智映子さんなど、様々な人の熱き想いや願いが形になった朝ドラといえますね (^o^)